人間5.マイノリティと多民族共存国内シンポジウム

みんぱく公開講演会

音楽から考える共生社会
日程
2018年11月2日(金)
時間
18:30~20:40(開場17:30)
定員
600名
会場
日経ホール
 
参加費
無料※手話通訳あり
主催
国立民族学博物館、日本経済新聞社
シンポジウムの記録

〈講演要旨〉
世界各地で排他的な考えの台頭がみられる現代社会では、多様な集団の共生は最重要課題の一つであると考えられます。本講演会では、これまでの共生研究では軽視されてきた音楽に焦点を当て、共生実現のために果たしうる役割と可能性を探ります。
音楽は人間の感情に大きな影響を与えることが報告されてきました。しかし、その力が人々を分断するために利用されてきたことも事実です。講演会では、音楽が共生の達成に寄与する枠組みや条件を、具体的な事例から探ります。

「アリラン峠を越えていく―在日コリアンの音楽が伝えるもの」

在日コリアンが演奏する多様な音楽は、娯楽として享受されるとともに、コミュニティの記憶や、マイノリティとして生きる個人の生活体験を表現する場となってきた。在日コリアン音楽家たちの活動を映像音響メディアで記録・共有するプロジェクトの内容を紹介しながら、音楽が共生の実現に寄与する可能性を探りたい。
寺田 吉孝
(てらだ よしたか)
国立民族学博物館教授

マイノリティ集団の音楽文化に関する映像番組の制作に関わりながら、音楽研究における映像音響メディアの可能性を検討している。制作番組に『怒―大阪浪速の太鼓集団』(2010年)、『アリラン峠を越えていく―在日コリアンの音楽』(2018年)などがある。

「共創する音楽―多様な人たちの共生のかたち」

近年、障害をもつ人と支援者のコラボレーションや、多様な背景をもつ子どもたちのアンサンブルなど、従来にはなかった共創的な音楽活動が盛んになっている。これらには、参加者たちが、瞬間瞬間における相互の関わりを通じて、対等に、未知の音楽を創造するという特徴がある。共創する音楽を通して、社会における共生について考えていきたい。
中村美亜
(なかむら みあ)
九州大学大学院芸術工学研究院准教授

芸術活動によるエンパワメントや社会変容の仕組みに関する研究、また、その知見を生かした文化政策の提案を行っている。ジェンダーやセクシュリティに関する著作も多い。著書に『音楽をひらく―アート・ケア・文化のトリロジー』(2013年、水声社)、編著に『ソーシャルアートラボ―地域と社会をひらく』(2018年、水曜社)など。
プログラム

総合司会 : 河合 洋尚(国立民族学博物館・准教授)

17:30
受付
18:30
開会 : 西島広敦(日本経済新聞社大阪本社編集局・局次長)
18:35
挨拶 : 吉田憲司(国立民族学博物館長)
18:40
趣旨説明及び講演1 : 「アリラン峠を越えていく―在日コリアンの音楽が伝えるもの」
寺田吉孝(国立民族学博物館教授)
19:15
講演2:「共創する音楽―多様な人たちの共生のかたち」
中村美亜(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
19:50
休憩
20:05
パネルディスカッション: 寺田吉孝×中村美亜 司会:河合洋尚
20:40
終了