環境2.食糧問題とエコシステム国内シンポジウム

みんぱく公開講演会

開館40周年記念 国立民族学博物館公開講演会 食から成熟社会を問いなおす 料理と人間
日程
2017年11月17日(金)
時間
18:30~20:40(開場17:30)
定員
600名
会場
日経ホール
 
参加費
無料※手話通訳あり
主催
国立民族学博物館、日本経済新聞社
シンポジウムの記録
講演資料

「文明と文化のはざまの料理」

〈講演要旨〉
増加していく世界の人口を支えるための食料生産の仕組みと、そうした食環境のもとで行われる食事のありかたは、文明と文化がつながる将来的課題である。生態資源の利用、共食や分配等の社会的機能、味や食感を伝える調理の技術等、食に関わる様々な要素を考えながら、文明と文化の境界面としての料理を考える。
野林 厚志(のばやし あつし)
国立民族学博物館・総合研究
大学院大学 教授


人間と他の動物との関係を、民族考古学、生業研究、物質文化論を通して探究している。 近年では、現生人類の特徴としての道具作りと料理に焦点をあてた調査、研究を行っている。 著書に『タイワンイノシシを追う』(2014年、臨川書店)『台湾原住民族研究の射程』(2014年、順益台湾原住民博物館)などがある。

「ポスト食遷移と新たなフードシステムの可能性」

〈講演要旨〉
第二次大戦後、人類は、人口の激増、急速な経済成長、都市化による人口偏在を背景に、「食遷移」と流通システムの大変革を経験することになった。しかし世紀末を境に、世界のあちこちで人口、経済、都市化をめぐる事情が大きく変容し始めていて、社会は新たな食のあり方を模索しつつある。
環境・倫理問題も踏まえながら、これからの食をポスト食遷移と新たなフードシステムの視点から展望したい。
中嶋 康博(なかしま やすひろ)
東京大学大学院農学生命
科学研究科 教授


農業経済学、フードシステム論。わが国の農と食のシステムについて経済学的研究を行ってきた。 最近では食の安全と信頼問題について産官学連携のフードシステム研究を進めている。著書に『食品安全問題の経済分析』 (2004年、日本経済評論社)、編著に『食の経済』(2011年、ドメス出版)、共著に『フードシステムの経済学』 (2015年、医歯薬出版)など。

「イタリア料理からみるグローバル、ナショナル、ローカル」

〈講演要旨〉
料理は文化的なものだが、国や市場などの思惑も関与し、意味や形を変化させてきた。世界的に知られるイタリア料理もその一つであり、現在はスローフードや地中海料理などの言葉とともに注目されている。では、イタリア人自身は実際に料理とどう向き合い、それを通して自らの社会文化とどう関わってきたのか。食と社会文化の密接な関係と、その意義について考える。
宇田川 妙子(うだがわ たえこ)
国立民族学博物館・総合研究
大学院大学 准教授


文化人類学、ジェンダー研究。イタリアの民族誌的調査をもとに、 家族・親族やジェンダーをはじめ、近年では市民活動や食の問題にも関心を広げている。 著書に『城壁内からみるイタリア』(2015年、臨川書店)、編著に『仕事の人類学』(2016年、世界思想社)、 『ジェンダー人類学を読む』(2007年、世界思想社)など。
プログラム

総合司会 : 福岡 正太(国立民族学博物館・准教授)

17:30
開場
18:30
開会 : 品田 卓(日本経済新聞社執行役員・大阪本社編集局長)
18:35
挨拶 : 𠮷田 憲司(国立民族学博物館・館長)
18:40
概要説明 : 野林 厚志
18:50
講演1:中嶋 康博
19:20
講演2:宇田川 妙子
19:50
休憩
20:05
パネルディスカッション: 中嶋 康博× 宇田川 妙子 × 野林 厚志
20:40
終了