環境1.環境問題と生物多様性国内シンポジウム

みんぱく公開講演会

私たち人類はどこへいくのか? スイカで踊る、クジラをまつる
日程
2016年11月10日(木)
時間
18:30~20:40(開場17:30)
定員
600名
会場
日経ホール
 
参加費
無料※手話通訳あり
主催
国立民族学博物館、日本経済新聞社
シンポジウムの記録

「生き物の地球から人間中心の世界へ」

地球の歴史にとある時間感覚を持ち込もう。大ざっぱにいって過去5億年が多様な生き物たちの生きてきた時間だ。
他方で、人類は二本足で歩き出して500万年。ホモ・サピエンスは20万年。家畜を手にして1万年。文明などたかだか5000年である。
一瞬にして傲慢なまでに支配者面で振る舞うに至ったこの生き物の正体は何か、考えてみたい。
遠藤 秀紀
(えんどう ひでき)
東京大学総合研究博物館教授
作家


「遺体科学」を提唱。博士(獣医学)。大量の動物死体と起居を共にし、解剖することで進化の歴史を明らかにする。
現代人の死生観、生命観を斬りつつ、いまを生きる。著書に、『東大夢教授』、『人体 失敗の進化史』、『パンダの死体はよみがえる』、 『哺乳類の進化』など。

「現代文明からみた生き物-クジラなどの野生動物の利用と保護をめぐって」

人類は地球環境の中で生き抜くために、クジラやアザラシなど野生動物を食料や道具の原材料として利用してきた。
ところが21世紀以降の文明社会では人類と野生動物の関係が、利用から保護へと大きく変わりつつある。
クジラやアザラシなど野生動物の利用と保護の事例に基づいて人類と生き物の共生のあり方について考える。
岸上 伸啓
(きしがみ のぶひろ)
国立民族学博物館・総合研究大学院大学教授

文化人類学・北方先住民研究。博士(文学)。極北先住民イヌイット やイヌピアットの捕鯨や獲物の分配について研究。 著書に『クジラとともに生きる』、『捕鯨の文化人類学』、『贈与論再考』など。

「野生と文化からみた生き物 -栽培化や家畜化が変えた野生の風景」

野生スイカは、数千年前にアフリカで栽培化されてその後世界中に広まった。
そして現在、育種が進められ種が産業化され文明のスイカになった。一方で現在、アフリカスイカのアミノ酸(シトルリン)が 健康のために注目されている。野生、文化、文明と展開する人類の社会進化の考え方は正しいのか。
家畜や栽培植物の利用と保護に焦点を当てて考える。
池谷 和信
(いけや かずのぶ)
国立民族学博物館・総合研究大学院大学教授

生き物文化誌学。博士(理学)。「狩猟採集民」からみた地球の歴史を明らかにする。 自然、文化、文明の相互作用が課題。著書に『山菜採りの社会誌』、 『人間にとってスイカとは何か』、『地球環境史からの問い』など。
プログラム

総合司会 : 野林 厚志(国立民族学博物館・教授)

17:30
開場
18:30
開会 : 阪本 浩伸(日本経済新聞社執行役員・大阪本社編集局長)
18:35
挨拶 : 須藤 健一(国立民族学博物館・館長)
18:40
概要説明 : 池谷 和信
18:45
講演1:遠藤 秀紀
19:10
講演2:岸上 伸啓
19:35
講演3:池谷 和信
19:55
休憩
20:10
パネルディスカッション: 遠藤 秀紀 × 岸上 伸啓 × 池谷 和信
20:40
終了